ヘルシー通信

体内でエネルギーを作る際には活性酸素というものが発生してしまいます。

活性酸素は体内の細菌を排除する役割がある一方、細胞を傷つけたりDNAにダメージを与えたりする悪者でもあります。それだけでなく、活性酸素により運動中の脂肪の利用が減少することも知られています。

今回は活性酸素とは何か、どうして脂肪の利用が減るのか、それを抑えるにはどうすればいいのかを説明していこうと思います。

 

・活性酸素とは

まずは活性酸素について説明しようと思います。

私達は体内でエネルギーを作り出す際、ミトコンドリアという、体内のエネルギー工場とも言える器官でエネルギーを作り出しています。このミトコンドリアでは糖質や脂質を、酸素を使って分解することでエネルギーを作り出しています。

工場では何かものを作り出す変わりに、廃液やゴミのように、不要なものも一緒にできてしまいます。

ミトコンドリアでも同じで、エネルギーを作り出せる代わりに、使った酸素の一部は活性酸素という物質へ変えられてしまうのです。

通常酸素は電子が安定して軌道に収まった状態で、必要な時にのみ反応するのですが、活性酸素は電子が不安定な状態で存在し、それ故に様々な物質と非常に反応しやすいという性質があります。

そのため細胞内の器官やDNAなどと無作為に反応し、破壊してしまうのです。

それでは、体内でエネルギーを作り出していたらすぐに細胞やDNAが破壊され、死んでしまうのではないかと思いますが、体内には破壊された細胞やDNAを修復する機構が存在します。また、活性酸素を無害な物質へと変える酵素も存在するので、ある程度活性酸素に対応できるようになっています。

こうして体内で悪い働きをする活性酸素ですが、体内に細菌のような異物が入ってきた時には、これらを排除する働きを示します。

悪い面ばかりではありませんが、やはり活性酸素が多すぎては有害な物質として働くので、活性酸素を作りすぎない、あるいは活性酸素に対処できるようにしておく必要があります。

 

・脂肪の取り込みが減少?!

体内で有毒な働きを示す活性酸素ですが、活性酸素により細胞への脂肪の取り込みが減少するということも知られています。

これは、活性酸素が筋細胞へ脂肪を取り込むFAT/CD36というタンパク質を壊すからと言われています。

脂肪は筋肉にはほとんど蓄えられておらず、脂肪組織に多く蓄えられています。運動をする際、脂肪は脂肪組織から切り出され、血液に乗り筋肉へと取り込まれ、エネルギー源として使われます。

そのため、筋細胞へ脂肪を取り込むFAT/CD36が活性酸素により壊されてしまうと、運動中の脂肪の利用量が減少してしまいます。

 

・活性酸素への対策

それでは活性酸素の影響を極力少なくするにはどうすればいいのでしょうか。

一番簡単な方法として、抗酸化剤を摂取することが挙げられます。

抗酸化剤というと、医者から処方してもらうような、専門的な医療品を思い浮かべるかもしれませんが、意外と身近なところにあるのです。

抗酸化剤の例として、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどが挙げられます。これらの物質は誰もが聞いたことのある物質ではないでしょうか。

この他にアスタキサンチンという物質も挙げられます。アスタキサンチンはビタミンCやEの100倍もの抗酸化作用を示すことが知られています。

これは、ビタミンCやEなどはその構造上細胞膜にしか存在できないのですが、アスタキサンチンは細胞内や細胞表面にも存在することができ、より多くの活性酸素を除去することができるからなのです。

この記事を読んで活性酸素が気になったら、抗酸化物質を飲んで活性酸素の対処をしましょう。

中野卓

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